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村田 恵一

PMの業務スコープとバランスについて

プロジェクトマネージャー(PM)は、システム開発において幅広い業務を担当します。

主に「人」「もの」「お金」の3つの要素を中心にプロジェクト全体を管理しますが、

それに加えて多くの管理業務を行う必要があります。


まず、「人」の管理では、プロジェクトチームのメンバーを適切に配置し、

効果的に作業が進むよう調整します。

チーム内で円滑なコミュニケーションを促進し、

モチベーションを維持することも重要です。

また、クライアントや他部署とのやり取りも行い、

全体の連携がスムーズに進むよう取り組みます。


次に、「もの」の管理においては、プロジェクトの進捗とスコープを厳密に管理します。

要件定義を明確にし、開発がスケジュール通りに進行するように調整を行います。

また、システムの最終品質を確保するためにテストやレビューを実施し、

品質管理にも注力します。


「お金」の管理では、プロジェクトの予算を適切にコントロールし、

コストの最適化を図ります。

予算内で効率的にリソースを配分し、

追加コストが発生する場合にはクライアントと調整を行います。

また、収支バランスを管理し、プロジェクトの財務的な成功を確保します。


さらに、これらの基本的な管理に加え、リスク管理やステークホルダー管理、

スケジュール管理といった業務も非常に重要です。

リスク管理では、予期せぬ問題や障害が発生した場合に備え、

事前にリスクを特定し、対応策を準備します。

ステークホルダー管理では、関係者との期待を調整し、

円滑なコミュニケーションを維持します。

スケジュール管理においては、タスクの優先順位を決め、

遅延を防ぐために進行状況を常に監視します。


これらの要素はPMの業務の本質的な部分ですが、

プロジェクトの規模や状況によってそのスコープは変わることもあります。

例えば、小規模なプロジェクトではリソースやコスト管理が重要になる一方、

大規模プロジェクトではリスク管理やステークホルダー管理が

より大きな比重を占めることがあります。

そのため、各業務の重要性のウェイトが異なる場面においても、

バランス感覚を養いながら対応することが、PMとしての成長に繋がります。


しかし、後段のバランスが崩れてしまったり、

各業務がそもそも認識されていないことがよく見られます。

これが原因で、いわゆる炎上プロジェクトへと発展してしまうケースが多いです。

PMはプロジェクト全体を俯瞰し、各業務を意識的に管理することで、

こうしたリスクを未然に防ぐ必要があります。


プロジェクト全体を見渡し、状況に応じて柔軟に対応することがPMの重要な役割です。

プロジェクトの進行を管理し、目標を達成するためには、

バランス感覚を持った効果的な管理が欠かせません。



弊社、36flipではPMを募集しております。

お問い合わせより、ご連絡ください。

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