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村田 恵一

PMの業務スコープ : PJワークにおける「人」の管理

プロジェクトマネージャー(PM)の役割において、「人」の管理は非常に重要です。

チームメンバーの適切な配置、コミュニケーションの促進、モチベーション維持、

そしてクライアントや他部署との連携が円滑に行われることが、

プロジェクトの成功に直結します。

しかし、これらの要素は実際の業務ではついついおざなりになりがちです。

以下では、それぞれのポイントについて、

現場での具体的な課題を掘り下げて考えてみます。


まず、メンバーの適切な配置です。

プロジェクト開始時に、メンバーのスキルや経験を十分に評価せずに割り当てを行うと、

結果的に適材適所が実現できず、プロジェクト全体の生産性が低下します。

特に、急ぎのプロジェクトでは、

メンバーの能力とタスクが適合しないまま進行してしまうことが多く、

その結果、遅延や品質の低下が発生します。

これを防ぐためには、事前にスキルマッチングを行い、

場合によっては研修やサポート体制を強化することが重要です。


次に、コミュニケーションの不足です。

忙しいプロジェクトでは、日常的な情報共有や定期的なミーティングが省略され、

メンバー同士の連携が不足することがあります。

特に、リモートワークが増えている現代の働き方では、

コミュニケーションが希薄になりがちです。

このため、オンラインツールの活用や、

気軽に質問や意見交換ができる環境を整備し、情報の透明性を高めることが必要です。


モチベーション維持についても同様です。

日々の業務が優先され、

メンバーへのフィードバックや成果の認識が後回しになることが多いです。

特に、フィードバックが不足すると、

メンバーは自身の貢献が正当に評価されていないと感じ、

次第にやる気を失ってしまう可能性があります。

定期的に成果を認め、フィードバックを行うことで、

メンバーのモチベーションを高く維持することが求められます。


最後に、クライアントや他部署との連携です。

プロジェクトが進行する中で、

クライアントや他部署とのコミュニケーションが疎かになると、

期待値と実際の進捗にギャップが生じ、

プロジェクト後半でトラブルに発展することがあります。

これを防ぐためには、定期的な報告や確認を怠らず、

プロジェクト全体を見渡しながら調整する力が必要です。


このように、プロジェクト成功には「人」に関する部分が大きく影響します。

それぞれのポイントを意識し、対策を講じることで、スムーズな進行が可能となります。



弊社、36flipではPMを募集しております。

お問い合わせより、ご連絡ください。

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